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腫瘍病理学の研究を志す方へ
これまで私は、病理医の「臨床と研究を往復する」仕事に面白さを感じ、がん研究会のがん研究所と有明病院で、研究と病理診断業務を両立してきました。
そして、約20年の間に、留学の機会も得ながら、この道を歩み続けました。
そんななか、自分のラボを持ちたいと考え、2024年に自治医科大学で腫瘍病理学部門を立ち上げることとなりました。

立ち上げ間もないこともあり、メンバーは学内准教授、助教、ポスドク、技師とまだ小規模な体制です。
そのため、意欲的で情熱的な方にはさまざまな挑戦の機会が用意されています。
私たちは、活発に研究活動するラボを目指しており、仮説を立てて意欲的な発想を後押ししていきます。

また、研究成果を論文化することも重要な課題だと考えています。
この論文化には独自のコツがあり、それを熟知していることは大きな強みになります。
研究成果をどのようにアウトプットしていくべきか、これまでの経験をもとに丁寧に指導していきます。
そして、これからこの研究室に加わってくるメンバーにも、ぜひ臨床の経験を積んでもらいたいと考えています。
研究で取り組んでいる内容を臨床の場で活かせるのは当然ですが、臨床の現場で体験する経験も、研究活動に大きく役立つはずです。



研究と臨床を行き来することで、相互に知識やアイデアの交流が生まれ、深化していきます。物事を徹底的に掘り下げていくタイプの人には、まさにこの分野が最適だと言えるでしょう。